2013年1月14日月曜日

練馬遠征: エン座 長谷川(東京都練馬区)

参加者: 大下梨沙、H中、宮本祐希、Y澤 他
文: 宮本祐希

2012年8月から2013年1月末まで、「関東うどんスタンプラリー」という企画がありました。
東京、埼玉、神奈川、千葉から選ばれた対象店舗54店(「コシ」とかけているようです)を巡ろうという企画です。
現在の私のスタンプラリー用紙です。


17番に「エン座」、18番に「エン座長谷川」とあります。
「エン座 長谷川」さんの店主は、「エン座」さんのお弟子さんだそうです。
個人的に「エン座」に伺ったことがあり、とても美味しかったので、お弟子さんの作るうどんもぜひ食べてみたいということで今回企画を立ち上げさせて頂きました。

お店の外観はこちら…

 

雪が降ってます。雪が降り始めたのは朝10時ごろなのに、昼過ぎになるとこんなにも雪が積もっていました。
雪の影響で各交通機関もダイヤが乱れ、私は集合時間に遅刻してしまいました…。

店内は、テーブル席とカウンター席がありました。
なかでも、入り口入ってすぐ、雪見障子で仕切られて、半円形になったテーブル席がとても趣あって素敵でした。
そのテーブルに、集合時間に遅れずに来てくれた部員たちが座ってうどんを食べていたので、写真を撮らせて頂きました。こちら。


うどんが美味しいようで、みなさん素敵な笑顔です!

気になるうどんの写真です。

霙糧汁釜あげ(750円)


当日は寒かったので、うどん部のみなさんは釜揚げを注文。紫色の麺は赤紫蘇のエキスで色付けされているようです。
少し味を見させてもらいましたが、つけ汁がすごく美味しい!!!「エン座」さんよりおつゆが濃いと思います。
旨味が凝縮されています。お肉が主張しすぎてなくて、うどんを引き立てるつけ汁として完成されていました。みなさん飲み干していましたね!
生姜は千切りにされていて、おかずとして食べられるぐらいちょっと甘いです。大根おろし(写真左上)と見た目が被らないように、生姜は千切りなのでしょうか。
釜揚げの麺はモチモチとしていて、噛むほど小麦のお味が楽しめました!

私が頼んだのは「梅葱うどん 800円」です。(写真は撮り忘れてしまいました)
かけだしのおつゆがすっきりとしていて、とても美味しかったです。こちらのうどんにも紫色の麺がありました。
梅葱うどんにトッピングされていたもみのりが、練り梅の味を引き立てていたし、うどんとは違う食感を与えてくれます。
練り梅を溶かしながら食べたので、自分でお味を調整できる楽しみもありました。梅好きな私には最高でした!

お会計の後、店主さんから部員にチョコレートのプレゼントがありました。美味しいうどんをありがとうございました!!

美味しいうどんを食べてテンションが上がってきたので、「西武池袋線沿線でうどんをはしごしよう!」と思い立ったのですが、
雪が強く、電車がいくつか潰れて来たので企画も潰れてしまいました。残念。
はしごに参加するメンバーでバスを30分ほど待っていましたが、運休していたので、部員で仲良く武蔵関駅まで歩いて帰りました。
寒い日でも雪の日でも遠征に参加するうどん部員のうどん愛は熱いです…!

うどんはしごはまた次回にとっておきましょう。

2012年9月20日木曜日

関西遠征: 讃岐うどん 白庵(大阪府大阪市)

加者: 加藤集平
文: 加藤集平

前のお店を訪れてから一旦横浜の自宅に戻った私ですが、また関西にやってきました。もう1店行きます。
今回訪れるのは、阪急神戸線で梅田駅から3駅の神崎川駅のすぐそば讃岐うどん 白庵(びゃくあん)です。こちらはぴょんこさんのおすすめで、「ひやあつ」を食べてくるように言われました。ひやあつとは、麺が冷たくてだしが熱いかけうどんのことです。

神崎川駅の改札を出て左方向…


写真の真ん中奥に見えるのが讃岐うどん 白庵です。


さっそく入店。店内が満席だったため、しばし入り口付近の待ち席に座って待ちます。
10分ほどでテーブル席に案内され移動。注文はひやあつ(500円)、そして個人的に大好きなメニューであるとり天(300円)を注文。

そして5分ほどでうどんが到着!


普通のかけ系のうどんで、だしが別皿です。とても珍しいですね!

1人でうどんの写真を何枚も撮ったりうどんの太さを測ったり、しまいには麺をお箸で持ち上げた状態を撮るというはたから見たらとんでもなく怪しい行為をしていて隣のお客さんに不審な目で見られて恥ずかしかったので全然ピントが合っていませんが、麺をお箸で持ち上げてみるとこんな感じです。ちょいかための茹であげです。


2人以上で来店していれば、以上のような「不審行動」(うどんの調査のためには最低限の行動です)をとっていてもそんなに恥ずかしくないのですが、1人だと結構きついものがあります。

さて、いただきます。麺は太さ5〜7mmとややバラつきがあるのですが、エッジがよく立っていて、表面はややザラザラめ。口を通過する食感もよく、だしにもよく絡んで最高です。大当たりです。


そのだしですが、いりこの風味がよく感じられる、上品なだしとなっています。これも当たり〜大当たり。冷たいだしも飲みたかった!

そしてとり天!ビッグです。


1つ10cmはあろうかという大きさのとり天が3個入りです。お腹が空いていないとちょっと厳しいかもしれません…と思っていたのですが、衣はサクサク、中はやわらか大変美味でした!お腹いっぱいでもいけます。大当たりです。

皮が入っているのもポイント。


塩につけるといっそう美味です。


麺、だし、とり天!3つとも大変レベルの高いお店でした。

ちなみに、荷物を入れるカゴもよういしてくださっています(写真奥のピンクと緑の物体)。こういった細かな気遣いもいいですね。


阪急神戸線沿線、梅田あたりで生活されている方は是非こちらのお店へ!

さて、関西遠征と称して8店のうどん屋さんを訪れましたが、いずれも粒揃いで、「これは!」と衝撃、感動を受けたお店に複数回出会ってしまいました。私が「これは!」と思うことは滅多にないので、大変なことです。うどんと言えば讃岐うどん、というイメージのもと香川のうどんが下手をすれば無条件にもてはやされがちで、私の周りにも(東京にも、いくつもうどんの名店があるのですが)「是非香川に行ってうどんを食べたい」という人が山のようにいます。もちろん香川には素晴らしいうどん屋さんがたくさんあり、香川のうどん文化には「多様性」や「生活に根ざしたうどん」「とにかく安い」など優れたところがあります。香川のうどん文化に触れることは、素晴らしい経験になると思います。

しかしながら、それらの文化は無条件にもてはやされるべきものではありません。特に、「とにかく安い」(1杯100円〜200円台のお店が多く、300円を超えることはほとんどありません)というのはある意味強力な制約条件となっていて、コストをかけたうどんを作ることができません。麺はなくすことができないですから、結局はだしを安く作る必要があります。じょんならんの店主さん曰く「香川にだしのおいしいうどん屋さんはない」そうで、私はおいしいお店がないとまでは言わないものの、確かに少ないな…という意識を持っています。

いっぽう、関西や東京などの都会では、そのような「安さ」の制約条件はありません。高級路線を目指すことができます。今回訪れたお店も、うどん棒 大阪本店讃岐麺房 すずめのように安めのお店もありましたが、他のお店はこの2店に比べて高めの価格設定をしていました。もちろんテナント料などが様々でしょうから単純に言うことはできませんが、高くしたぶんコストをよりかけやすくなっているのは間違いありません。そのおかげか、今回の遠征では麺もさることながら、だしが美味の名店にたくさん出会うことができました。香川の「超名店」を回っても、まず同じ経験はできません。香川は安さの制約条件の中で優れたうどん文化を育んできましたが、関西は関西で違った文化を育んでいるのです。しかも今回の遠征では、じょんならんの店主さん&ぴょんこさんおすすめのお店をすべて回れたわけではなく、実はあと3店ほど残しています。それなのに、「これは!」と思ったこと複数回。関西の名店数は東京のそれを(少なくとも感覚的には)しのいでいます。もしかすると、今日本で一番うどんが熱いのは関西かもしれません。「うどん=香川」ともし思ってらっしゃる方は、是非関西のお店に行かれることをおすすめします。

2012年8月31日金曜日

都心うどんの会再び: 大阪河内おうどん クロワ 京橋店(東京都中央区)

参加者: 大谷直也 他
文: 大谷直也

前回、お盆休みのため行けなかった「大阪河内おうどん クロワ」。
このまま行かないで済ますわけにもいかないので、8月末にもう一度挑戦することにしました。
前回のメンバーは予定が合いませんでしたが、今回が初めての遠征だという他大の方が参加してくれました。


うどん屋にしては外観は結構派手な方です。下見に行ったときもすぐ分かりました。

このお店では「かすうどん」という独特のうどんを楽しむことができます。
かすうどんは、だしの中に肉の油かすが入っているうどんで、大阪の南河内で食べられてきました。


今回は、お店のおすすめである「肉つけかすうどん」(800円)です。

食べる前はちょっとしつこそう、と思っていましたが、肉の味わいを楽しみつつ意外とあっさりと食べられます。
油ものを食べてもたれる原因は、「油や肉の質の悪さ」です。
このお店はふだんはホルモン屋もやっているそうで、肉の質はとても良いです。油臭さも一切ありませんでした。


また、このお店ではごはんが無料でついてくるので、残ったつけだしにごはんを投入するとまた美味しいです。
(前回も同じことをやったような・・・)

今回は油とのコラボという、うどんの新たな一面を発見することができました。
うどんはどこにでもある分、地域ごとに多種多様な発展を見せてくれるのが魅力の一つです。
大阪に行く機会があったら、きつねだけではなく、かすうどんもぜひ食べてみたいですね。

2012年8月30日木曜日

関西遠征: うどん棒 大阪本店(大阪府大阪市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

梅田はがくれから徒歩2分、地下街の同じ階にうどん棒 大阪本店はあります。
香川県高松市にあるうどん棒の店主さんの息子さんが店主さんをやってらっしゃるお店です。


こちらも梅田はがくれと同じく、お店の前で「どれにしようかな…」と迷っていると「どうぞ〜」と半強制的に案内されます。
カウンター席に案内された私は、なぜか梅田はがくれではなくこちらのお店で生じょう油うどん(450円)、そしていなりずし穴子入り(300円)を注文。
ちなみに、メニューは立地を考えるとどれも安めです。


高松のうどん棒も同じような価格での品揃えなのですが、高松に住んでいた頃高校生だった私は高すぎて払えなかったため一度も行ったことがありませんでした。
当時はうどん屋さんで300円以上払うと高いと思っていましたし、天ぷら(1つ100円くらいです)を取る金銭的余裕すらなかったのです…。

さて、ほどなくしてうどん&いなりが到着〜。


おお、うどんは香川のちょっと高めの一般店で見かける上品な讃岐うどんという感じです。いなりは、外見はごくごく標準的。

では、先ほど梅田はがくれで学んだ醤油の適量とおいしい食べ方を勝手に適用して、生じょう油うどんをいただきます。
梅田はがくれと同じくやや細めの麺。醤油がよく絡んで美味です!
若干もっちり感も感じられる麺は、チュルッと上品にまとまっています。


いなりの中身は黒ごま&穴子。穴子というのは随分珍しいですね。握りは普通めで、やや肉厚の油揚げの食感が美味。


上品なうどんを気持ちよくいただくことができました。ごちそうさまでした。

関西遠征: 梅田はがくれ(大阪府大阪市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

またまた日を改めまして、この日は大阪駅前第3ビルの地下にある梅田はがくれうどん棒 大阪本店を訪れます。こちらの2店舗も、関西極楽さぬきうどん掲載のお店です。
大阪駅前には第1ビル〜第4ビルと4つのビルがあり、それぞれの地下街がつながっています(駅の地下街ともつながっています)。この駅前ビルの地下街、地下街なのに八百屋さんがあったり、これでもかというほどの数の金券ショップがあったりと魅惑のパラダイス。ここを見て回るだけで3日は楽しめるんじゃないか、ここを探検したい!と思ったのですが、今回はうどん遠征ということで別の機会にすることに。

さて、本日1店目の梅田はがくれに到着です。


事前の下調べが甘い私がお店の前で「どれにしようかな…」と悩んでいたところ、「どうぞ〜」と半ば強引に店内に呼ばれます。
そして、またひやかけ的なものを期待して山かけ(800円)、そしていなり(100円)を注文。

運ばれてきたうどんは…


ひやかけ的なものではありませんでした。ぶっかけ的なものでした。

さっそくだしをかけていただきます。と、その時隣の席のお客さんに対して大将の醤油がけパフォーマンスが!!
そう、こちらのお店は生じょうゆうどん(600円)を頼むと、大将が
  • かける醤油の適量
  • おいしく食べる方法
を実際に醤油をかけながら教えてくれるいわゆる醤油がけパフォーマンスをしてくださるのです!
どうせひやかけ的なものでないのなら、生じょうゆにすればよかった、と隣のお客さんをうらやましく思いつつ食べ進めます。

麺はやや細め、弾力も硬さも中程度で、確かに醤油がよく絡みそうです。


いなりはこちら。


具にねぎが入っています。握りはやや固め。味はそんなに濃くありません。

お店も混んできたので、素早く食べて次のお店に移動することにします。

2012年8月29日水曜日

関西遠征: 讃岐麺房 すずめ(兵庫県神戸市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

さて、前日の超満腹状態も解消されましてこの日は神戸の讃岐麺房 すずめに向かいます。
ちなみにこちらのお店は、ぴょんこさんやじょんならんの店主さんからの紹介ではなく、浦谷さおりさんの関西極楽さぬきうどん(前後編。西日本出版社、2007年)に掲載のお店から選んだものです。

Google マップで調べて行ったところ、場所の表示がかなり分かりにくく苦労してお店に到着。


こちらのお店のご主人は、香川の山田家で修行をされたとのこと。大きな屋敷の山田家とは店構えこそ随分違いますが、メニューなどは基本的に山田家のものを踏襲しているとのこと。
山田家といえば、東京スカイツリーの商業施設東京ソラマチに出店したことて話題ですね。

さて、私はあれば頼むひやかけ(330円)と、いなり(250円)を注文。都会にある割には、かなり安いですね。
そして到着したのがこちら。


麺は、この日だけだったのか?断面がやや扁平で不揃いでした(他のサイトの写真を見ると、もっと断面が正方形に近いです)。
山田家はこんな麺ではありません。

持ち上げるとこんな感じです。


だしはいりこ系すっきり系でした。


いなりは中くらいの色の油揚げ、具は黒ゴマのみ、握りはしっかりめ。味が分かるほどいなりを食べていませんが、ちょうど良い甘さで良い感じです。

麺の扁平さにやや疑問が残ったので、また神戸に来る機会があれば行きたいと思います。

おまけ: セルフのおでんと天ぷらもあります。

2012年8月28日火曜日

関西遠征: 情熱うどん 讃州(大阪府大阪市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

前のお店完全満腹状態で出発した私は、市営地下鉄長堀鶴見緑地線を引き返し、次なる目的地情熱うどん 讃州に向かいます。2店前の情熱うどん 山斗は同系列のお店で、こちら「讃州」が、一番の親玉です。「山斗」と同じく、ぴょんこさんおすすめのお店です。

途中2回の乗り換えも満腹でつらかったのですが、何とか最寄駅の市営地下鉄御堂筋線中津駅に到着(阪急の中津駅ではありません)。
そして下調べの甘い私はまたまた迷いつつ、何とかお店に到着。

お昼時は過ぎていたので、店内は空いていました。案内された2階のテーブル席に着席。
そして、ぴょんこさんが「邪道に思うかもしれないけど是非!」とおっしゃっていた、看板メニューざるチャーシュー(850円)を注文。
うどんと名乗っていれば何でもうどんだと思っている私は邪道だと思うわけもなく、ざるチャーシューの登場を待ちます。ただ、ざるチャーシューという名前はまったくのゲテモノです。

そして運ばれてきたのがこちら!


おお!普通のざるうどんと、一見怪しげなものがたくさん入った汁、という感じです。

少々怪しく思いながらも、麺を汁につけていただきます。どうでしょうか。

おお!全然合います!ラーメンやつけ麺を分かるほど食べたことがないので何とも言えないのですが、濃い目の、ほどよい油を感じられるつけ汁は、完全満腹状態でも食欲を絞り出させてくれました。大体、こういうゲテモノ系(失礼です)のうどんは、お店のメニューにないので自分で作ってみて失敗するのがオチなのですが、ざるチャーシューは、完成されています。この汁、もう普通のつけ汁には戻れないんじゃないかというくらい、うますぎます。実際は、他のお店はこのお店ではないので普通のつけ汁で食べるほかないのですが、この汁があればずっとこの汁で食べていたいくらい、とにかく美味なのです。

…と頭の中では興奮していたのですが、現実には完全満腹状態だったので、いくらざるチャーシューがおいしかろうと、箸はなかなか進みません。もちろん、ざるチャーシューでなかった
ら、何も食べられなかったでしょうから、ざるチャーシューパワーはすごいです。でも、進みません。

ちなみに麺は、普通においしかったです。


そして苦節30分、何とか食べ終わって普段では考えられない超満腹状態でお店を後にしました。もう動けません。でも、すごくおいしかったんです!また来ます!!


この日は超満腹状態でもう入るわけがなかったので、次のお店は日を改めてということに。